【無料テンプレ付】Excelでアンケートを分析する方法|クロス集計から自由記述の活用まで

「アンケートを取ったけれど、どう分析すればいいかわからない」

「グラフは作ったけれど、商品企画に活かせている気がしない」

消費財メーカーの商品企画・マーケティング担当者の方から、こうした声をよくお聞きします。

データ分析と聞くと専門ツールや高度な知識が必要に思えますが、アンケートの基本分析なら、普段使っているExcelだけで十分可能です。

この記事では、アンケートデータをExcelで分析する方法を、「単純集計」「クロス集計」「自由記述」の3ステップに分けて解説します。

記事の最後では、すぐに使える無料の分析用テンプレートもダウンロードいただけます。


分析を始める前に:データの下準備

市場調査のデータ(グラフや円グラフ)を囲んで議論する商品企画担当者

分析の精度は、実は「下準備」で決まります。以下の3点を確認してから始めましょう。

1. 1行1回答の形式に整える Excelで集計するには、1行に1人分の回答が並ぶ形式が基本です。Googleフォームやアンケートツールから出力したCSVは通常この形式になっています。

2. 回答形式を把握する 「単一選択」「複数選択」「自由記述」のどれかによって、使う分析手法が変わります。

3. 属性項目(年齢・性別など)を確認する クロス集計で深掘りする際の軸になるので、属性データが揃っているかチェックしましょう。


ステップ1:単純集計で「全体像」を把握する

まずは回答全体の傾向を見ます。最も基本的で、最初に必ずやるべき分析です。

使うExcel機能

  • COUNTIF関数:特定の回答数をカウント
  • 円グラフ・棒グラフ:割合を可視化

手順

たとえば「商品満足度」の回答が「満足/やや満足/普通/やや不満/不満」の5段階だった場合:

  1. 集計表を作成(回答選択肢を縦に並べる)
  2. =COUNTIF(回答範囲, "満足") で各選択肢の回答数をカウント
  3. 合計で割って割合を算出
  4. 円グラフまたは棒グラフで可視化

単純集計で見るべきポイント

単純集計の役割は「全体の傾向把握」です。

満足度の割合を見て、「思ったより不満が多い」「想定通り満足度が高い」といった全体像をつかみましょう。ただし、ここで満足してはいけません。「誰が不満なのか」がわからないと改善に繋がらないからです。


ステップ2:クロス集計で「ターゲット属性」を深掘りする

ここからが、商品企画に活きる分析の本番です。

使うExcel機能

  • ピボットテーブル(最重要)

手順

  1. データ範囲を選択
  2. 「挿入」→「ピボットテーブル」
  3. 行に「年齢層」、列に「満足度」、値に「回答者数」をドラッグ
  4. 必要に応じて「性別」「購入頻度」など軸を変える

クロス集計で見えてくること

単純集計では見えなかった傾向が浮かび上がります。たとえば:

  • 全体では満足度70%だが、20代女性だけを見ると満足度50%
  • 「デザインに不満」と答えた層は20代・30代の女性に集中
  • リピーターは価格より品質を重視、新規は価格を重視

こうした「特定セグメントだけの傾向」が、「誰に向けて、どんな商品を作るか」の答えに直結します。


ステップ3:自由記述から「隠れたニーズ」を拾う

数字では見えない理由は、自由記述(フリーアンサー)の中にあります。

使うExcel機能

  • フィルター機能
  • COUNTIF関数(キーワード出現回数のカウント)
  • 検索機能(Ctrl+F)

手順

  1. 自由記述の列にフィルターをかける
  2. 「テキストフィルター」→「指定の値を含む」でキーワード検索
  3. 頻出キーワード(例:「高い」「使いにくい」「パッケージ」)で絞り込み
  4. 該当する回答を読み込んでパターンを把握

自由記述の分析で意識したいこと

自由記述は「選択肢にないホンネ」が出る宝の山です。ただし読むのに時間がかかるので、「ネガティブワード」「競合商品名」「具体的なシーン描写」の3つに絞って抽出すると効率的です。特に具体的なシーン描写(「朝の忙しい時間に使いにくい」など)は、商品改善のヒントが凝縮されています。


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本記事で解説したクロス集計を、そのまま使えるExcelテンプレートをご用意しました。

属性項目と回答データを入れるだけで、ピボットテーブルが自動で動く仕様です。

プロが教える「分析の先」にある重要なこと

ここまで紹介した手法は、「分析のスタートライン」です。

正直に言うと、今のExcelの機能やAIツールを使えば、集計作業自体は誰でもできる時代になりました。

しかし、本当に難しいのは「分析結果を、商品企画のアクションに翻訳すること」です。

たとえば「20代女性の満足度が低い」というデータが出たとき、

  • そもそも、なぜ20代女性を狙うべきなのか?
  • 不満の原因は「商品」か、「届け方」か、「期待値のズレ」か?
  • この結果を受けて、次にどんな仮説検証をすべきか?

ここを読み解く力は、分析スキルというよりマーケティング経験の領域です。

そしてこの「翻訳」を間違えると、せっかくの調査データが活きません。


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